ストーリー
プロローグ
2024年初春の日本、埼玉県布田城市。
ワーディモール布田城にやってきたお客さま(もしくは、その保護者)は、「ワーディわくわくお泊まりプラン」に申し込まずにはいられなくなりました。
そんなプラン、どこのチラシにもないのに。なぜかお客さま(もしくは、その保護者)と、インフォメーションセンターのガイドは、そのプランを知っています。
――――申し込み終わると、強いめまいを感じて。
気づけば、お客さまは奇妙なワーディモールに閉じ込められていました。
本編
本編中、私やほかのNPCによる、お客さまへのアナウンスは一切ありません。
つまり、お客さまは奇妙なワーディモールが一体なんなのか、いつまで閉じ込められるのか(そもそも出られるのか!)まったくわからない、ということです。
エピローグ
お客さまがいなくても、世界は違和感なく正常に回っていたということになります。誰もお客さまを行方不明者とは扱わないでしょう。
本編終了時に、お客さまは強いめまいを感じて、ふたたび気を失ってしまいます。
そしてお客さまは、ふと気づくと、違和感なくこの世界に戻されます。このとき、記憶はそのまま保ち、生死や怪我、服装は帰還直前の状態になります。
この世界のどこに戻るかは、プレイヤーが好きに決めてください。ただし、この世界にとっての違和感は限りなく減らしてください。
たとえば、
- 生きているお客さまは、いつもどおりの生活を送っていたことになるかもしれません。
- あるいは長期旅行をしていたのかも。ハワイとかいいですね。
- 大怪我をしたお客さまは、入院しているかもしれません。そう、あなたは事故に遭って、長いこと入院していた……ということになっています。
- 死んでしまったお客さまは……なんらかの原因で死んでしまったのでしょう! 埋葬済みかもしれません。
お客さまと周囲の方々とのあいだでは、記憶の食い違いがあるでしょう。
いくら訴えても、奇妙なワーディモールでの出来事が、世間に信じられることはありません。そしてお客さまもまた、日常に埋没していきます。
この出来事はひとつの奇妙な出来事として、都市伝説として、人々の間で消費されていくことでしょう。